思い出深いウサギ達 その23 ロップ




10/18/26
三軒家毒ガス貯蔵庫跡近くに住んでいたロップと呼ばれたウサギは片耳だけが下がっていてびっこを引いていた。脚の片側が不自然に突き出ていた。それ以外にも咬み傷や膿瘍もあった。
複数の問題を抱えたロップは、追われながら食べ物を確保するのに苦戦していた。
病気や怪我をしてるウサギに十分にエサをやる事は往々にして困難だ。他のウサギが群がるエサに一緒に食べようとすると、追われたり、臆病になってエサに近づけない。結果、他のウサギ達のお腹を十分満たした後にあげるか、2人がかりで分けてエサをやる羽目になる。
自然界では食べ物が全てだ。
弱肉強食の自然界でこのように傷ついたウサギが生存競争に勝たねばならないとは、家ウサギにとってあまりに酷な話ではないか?
3ヶ月後に島に戻った時、ロップはもう居なかった。






コメント